大麻(あさ)の見分け方
大麻(あさ)の特徴 | |
1. | 一年生の草本植物であり、全草に独特の臭気(青くさみ)があります。 元来は中央アジア原産であるといわれていますが、わが国には古代から植えられ、 現在では各地に見られます。 |
2. | 茎は四角形、緑色で浅い縦溝が通っていて、真直ぐに立ち、太さは親指ほどになり、 高さは1~2.5メートルぐらいになります。 茎の横断面(切口)の中心には髄(苧殻の部分)があります。 |
3. | 葉は3~9枚の小葉が集まって掌状となり、その小葉の辺縁は鋸の歯状に切れ込んでいて、 その先端は尖っています。 葉は茎の下部では対生し、生長した茎の上部では互生しています。 |
4. | 花期は夏で、雄花は淡黄緑色5弁で、5本の雄芯があり、葯は懸垂し、 黄白色の花粉を沢山付けます。 花序は穂状をなし、雌花は緑色で葉腋に密生し、花弁はなく柱頭は二つに分かれていますが、 子房は一つです。 |
5. | 成熟した種子は灰白色、灰褐色、小卵形の、いわゆる、アサの実となり、 中型の鳥類(ハトなど)の飼料に用いられます。 |
6. | 茎皮の繊維を麻糸とし、皮部を除いた部分はアサガラ又はオガラとして 盆の迎え火に使用されます。 |
大麻(あさ)の各部 | ||
茎 | 雄花 | 雌花 |