シックハウス2
<症状>
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※同じ住宅に住んでいても みんなが同じ症状を表す訳 ではありません。 個人差があります。 |
初期や、軽度の場合は特徴的な症状が現れず、風邪・疲労・更年期症状などと間違われやすい。
※シックハウス症候群は、もともと欧米では『シックビルディング症候群』といわれています。
WHO(世界保健機構)シックビルディング症候群診断基準
- 目、鼻、のどの刺激症状、粘膜の乾燥感
- 皮膚の紅斑、かゆみ
- 疲れやすさ、頭痛、精神的疲労、集中力の低下、記憶力の低下、めまい、吐き気
- 臭覚、味覚の異常
- 過敏症の反応(分泌亢進など)
<原因>
建材、施工材、家具から発生する化学物質が原因となります
代 表 的 な 物 質 | ||
ホルムアルデヒド | トルエン | キシレン |
アレルギー症状 目や喉の痛み 刺激臭、目がチカチカ 発ガン性の疑い |
倦怠感 知覚異常 吐き気 |
倦怠感 知覚異常 吐き気 |
どんなものに使われているの?
- 接着剤… ホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、可塑剤
- ビニル壁紙… ホルムアルデヒド、可塑剤
- 塗料… トルエン、キシレン
- 畳… 有機リン系殺虫剤
- 防蟻剤… 有機リン系・ピレスロイド系殺虫剤
- 木質複合フローリング… ホルムアルデヒド
- 合板、パーティクルボード、木質繊維板… ホルムアルデヒド
- 木材保存剤(現場施工用)… 有機リン系・ピレスロイド系殺虫剤
- 断熱材(グラスウール)… ホルムアルデヒド
<予防>
1 原因物質をもち込まないようにしましょう
- 化学物質の使用量が少ない建材を選ぶ
- 新しい家具は、化学物質を十分発散させてから家に入れる。
- 日常生活で使用している殺虫剤、ヘアースプレー、芳香消臭剤などには数多くの化学物質が使用されているので必要以上の使用はひかえる。
2 十分な換気を行いましょう
- ダニやかびの原因になる湿気を防ぐ。
- 換気扇をつけたり、1時間に1~2回、5分くらい窓を開ける。
- 換気をし建材、家具から発生するホルムアルデヒドなどを室内に滞留させない。
3 掃除をこまめに行いましょう
- アレルギーの原因になるダニ、チリやペットの毛などはこまめに掃除する。
- 掃除をするときは窓を開けほこりやチリを吸い込まない。
4 健康状態をベストに保ちましょう
- 適切な食事、適度な休養、睡眠、適量な運動に心がける。
- 精神的なストレスをためないように規則正しい生活を送る。
<検査は>
保健所では室内空気の状況を把握するため、室内空気中化学物質の測定を行っています。(要予約)
測定物質
- ホルムアルデヒド(アセトアルデヒドも合わせて測定)
- 揮発性有機化合物
- キシレン
- トルエン
- パラジクロベンゼン
- エチルベンゼン
- スチレン
- テトラデカン
検査の方法
保健所職員が伺い、空気を採取します。
住 宅 | 採取時間 | 注 意 事 項 |
新築住宅 | 30分 | あらかじめ30分換気し、5時間以上密閉する。採取している間は部屋の出入りは出来ません |
居住住宅 | 24時間 | 通常の生活状況の中で採取しますが、結果に悪影響を及ぼすものは使用できません |
検査の依頼方法
- 『 検査依頼書』に必要事項を記入
- 『北海道収入証紙』で、検査手数料を支払います。
手数料
- ホルムアルデヒド定量試験
- 1測定地点 19,400円 測定地点増すごとに4,800円
- 揮発性有機化合物定量試験
- 1測定地点3物質 34,700円 測定地点増すごとに6,800円
- 3物質超えると1物質につき4,700円