近年、粗飼料分析技術の発展により、NDFの消化率など精密な分析が可能となりました。
ここでは、粗飼料分析結果の見方と新たなNDFの成分表示(NDF消化率)についての資料を掲載しています。
- 記載内容は発行当時のものです。
- 内容は宗谷管内の農業者向けに編集したものです。他地域において参照される場合は十分留意してください。
粗飼料分析結果の見方
粗飼料分析技術の発展に伴い、粗飼料分析結果報告書に記載される項目も詳細になっています。
項目ごとの用語説明や目標値などについてまとめましたので、粗飼料分析値を活用する際の参考にしてください。
- この資料は、各社の粗飼料分析結果報告書の様式に沿って、普及センターが作成したものです。尚、資料作成にあたっては、各社のご理解、ご協力をいただいております。この場を借りてお礼申し上げます。
- 項目ごとの目標値や目安は、地域や飼養形態などによって変わります。
以上をご理解の上、ご活用ください。
〈粗飼料分析結果の見方〉
(五十音順)
※R4.8 一部修正しました(酢酸の目安を削除)
新たなNDFの成分表示(NDF消化率)について
粗飼料分析値には、新たにNDFの消化率が掲載されるようになりました。
NDF消化率は、試験管内でルーメン微生物による粗飼料の消化率を調べたものです。
ルーメン微生物による消化率は、牛の消化に近い結果が得られる一方で、一定の状態を保つことが難しいという面もあります。
農場におけるNDF消化率の活用方法は、まだ確立されていないのが現状です。
しかし、「不消化NDF」については、“消化されない”ことに間違いはないと思います。たとえば、「良い時期に収穫した粗飼料なのに、乳量に反映しないな...」という時は「不消化NDF」 の割合が多い可能性が考えられます。
今後、牛の状態と新たなNDF消化率を見比べていくと、わかってくることがあると思います。新たなNDF成分表示の有効活用に向けて、多くの方と情報交換していけれ ば幸いです。
新たな成分表示、不消化NDFの考え方などについては、こちらを参照してください。