牛舎内の換気改善のために空気の流れを調査しました。

　令和5年7月4日～5日に、株式会社ソーワテクニカの協力の下、管内の3農場で牛舎内の換気改善に向けて空気の流れを調査しました。今回はそのうち2農場の事例をご紹介します。この調査では、スモークマシンを用いて（煙は無害）、普段目に見えない空気の流れを見える化し、換気の現状把握と改善方法を検討しました。

　A農場では、成牛舎内に設置された哺育スペースの換気状況を調査しました（動画1）。調査の結果、煙の滞留時間が長く、空気の流れが悪いことが分かりました。そこで、使用していなかった扇風機を設置したところ、換気が良好になりました（写真1）。経営主からは、「（扇風機設置前と）違うね!」と満足げな声が聞かれました。

　B農場では、成牛舎を対象に調査を行いました。トンネル換気方式を導入したつなぎ牛舎ですが、空気のよどみが感じられる場所があるため改善が必要と考えられました。経営主とともに側面の窓や扉の開閉などさまざまな条件で空気の流れをチェックし、最も空気の流れる状態を探りました（写真2）。さらに換気を良好にするために、送風機の増設を検討することになりました。

　換気は乳牛の健康維持のためにとても重要です。普及センターでは、今後も換気による農場の飼養管理改善を支援していきます。