宗谷管内4Hクラブ等で組織される宗谷4Hクラブ連絡協議会は、2月29日から3月1日に、オホーツク管内において先進地視察を行いました。青年の希望により、(株)Reve北幌内と(有)中谷牧場を視察先に選定し、それぞれ特徴のある経営を学んできました。
(株) Reve北幌内は、法人化しており、バイオマスプラント等を導入して環境負荷の改善に取り組んでいます。最初に北海道アグリネットワークの理事であり、農場で哺育部門を担当する木村様より哺育牛の管理を、是川取締役から、従業員の労働環境整備やスマート農業、環境負荷改善の取り組みなど牧場を見学しながら、説明していただきました。
(有)中谷牧場は、ジャージー種のA2ミルク(おなかにやさしいといわれている)を原料に6次産業化に力を入れている農場です。牧場部門の責任者である中谷取締役(農場長)から、既存の施設を活かした規模拡大の取り組みやジャージー種の飼養管理の特徴などを伺いました。自社の牛乳を使って6次産業化に取り組んでいる「若里ジャージーミルク工房ARVO」では、加工部門の丸山取締役(工場長)より、加工設備導入から販売までを失敗談を含め、気さくにお話いただきました。また、新たな事業展開として24時間無人販売営業所の「ARVO 24H STORE」を令和5年に開店しており、実際の店舗も見学させていただきました。
参加者からは、両日とも活発な質問がありました。視察を終えた柳楽会長は、「自分たちが将来、法人化や6次産業化を検討する時がくるかもしれない。今回の研修で学び、感じたことを今後の農業経営に活かしていきたい。」と話すなど実りある視察となりました。
普及センターでは、事務局である宗谷総合振興局と連携し、青年の酪農経営の諸課題の解決に向けたプロジェクト活動や地域活動を支援しています。
(株)Reve北幌内の取り組みを説明する是川取締役(中央)と是川チーフリーダー(左)
(有)中谷牧場のパーラー室前にて中谷取締役(牧場長)を囲んで
(有)中谷牧場 若里ジャージーミルク工房ARVOの取り組みを説明する丸山取締役(工場長)