中頓別町は、地域産業活性化や観光客の呼び込みにつなげようと2017年から松音知地区で醸造用ブドウの試験栽培を始めました。昨秋、初めて委託醸造を行い、フルボトル換算45本分のワインが仕上がりました。
町民の醸造用ブドウ栽培への理解を深めようと6月9日に開催されたワインセミナー及び試飲会では、町民と関係者約70名が参加しました。セミナーでは、ソムリエでワインクラスター北海道の阿部眞久代表理事より、北海道ワインの動向やソムリエからみた中頓別の強みが語られ、試飲会では、ワインのたしなみ方を実演しながら解説していただきました。その後、中頓別町のワインをテイスティングしていただき「軽やかな仕上がり」と評価されました。
また、セミナーと試飲会の間で中頓別町ブドウ研究準備会員を対象にした分科会も開催されました。栽培部会、加工部会、情報部会に別れ、今後の活動について「エシカル(社会や地球に配慮した)食品への加工に挑戦してはどうか?」や「発信をもっと頻繁にしてはどうか?」などの意見や案が出されました。開催にあたり、普及センターでは、講師の紹介や会の運営・進行に関する支援を行いました。
今後、町では、2026年までに昨年定植分も合わせて約2,000本定植し、2030年に商業販売を目指しています。普及センターは栽培を含め、引き続き支援を行います。
中頓別ワインの香りを嗅ぐ阿部代表
セミナーを聴講する町民
テイスティングの手法を学ぶ町民
分科会の講評の様子