9月27日に天塩町で放牧を行っている酪農家2件を視察しました。
1件目の蜂須賀牧場は、2019年より一人酪農を実践しており、牧草の収穫作業では作業効率の良い機械の導入や繁殖管理ではICT機器を取り入れて作業の効率化を行っています。また牛の健康管理にも特に気を使われていて、牛にストレスを与えないようにすること、牛の健康を保つこと。これを実践することにより乳房炎の発生がほとんど無くなったので、獣医に依頼することが少なくなり、対応時間を削減することができたそうです。蜂須賀さんの心がけていることは、怪我しない、病気しないように無理はしない。効率よく仕事をして普段通りに生活できるようにすること。労働時間を削減し昼間の空いた時間で仲間とバイクツーリングやスキー教室での指導などを楽しまれてるそうです。参加者からは「牛の健康を保つ秘訣は?」「掃除刈りのタイミングは?」と質問をしながら情報交換を行いました。
2件目の(株)宇野牧場さんでは、経営移譲を機に舎飼いから放牧を重視した酪農に転換、2013年より乳製品の加工を開始、2017年には牧場敷地内にカフェを開店しました。また、2019年には有機JAS認証を取得しています。(株)宇野牧場の牧草地は化学肥料に頼らず、その土地にあった草種にまかせているそうです。実際に牧草地を歩いて確認した参加者からは「土壌のpHはどのくらいですか?」「牧草の収量はどのくらいあるのですか?」と熱心に質問をしていました。視察後は、(株)宇野牧場さんのカフェで乳製品を食べました。放牧地でのびのびと過ごした牛たちの牛乳は、「風味がよくおいしい」と参加者からの声が聞かれました。
宗谷北部支所では、「放牧を考える会」の活動を支援しています。
蜂須賀氏より繁殖管理について説明を受ける会員
牧草地の管理方法について質問する会員
(株)宇野牧場で草地の管理方法を確認する会員
(株)宇野牧場の牧草地を確認する会員
視察後はカフェでおいしく頂きました