令和6年11月8日、道総研酪農試験場天北支場を会場に、宗谷酪農法人ネットワーク主催による農業経営セミナーが開催されました。
宗谷酪農法人ネットワーク辻会長の挨拶の後、セミナーの講師として道総研酪農試験場乳牛グループの後藤研究職員を迎え、「酪農経営に求められる人の管理とは-根釧管内の調査から-」と題して、講演していただきました。
講演では、酪農試験場が実施した農場従業員に対する職務満足度調査について報告されました。従業員の満足度が高い経営の共通点として、①従業員の能力・性格を知ろうという姿勢、②従業員の仕事への姿勢や能力を評価し給料や配置などに反映させる仕組みがあること、③会社経営として従業員を雇用する意識があること、が整っていることが挙げられました。
さらに、重要なことは、従業員の要望と会社の要望とのすり合わせであり、従業員に言葉で伝えることが大事であること、「いい職場」=「ゆるい職場」ではなく、人に働きかけを行って「行動を変える」ことが大事で、それが経営成果に繋がると強調されていました。
今回のセミナーの内容を踏まえ、普及センターでは農場での従業員定着のために、従業員の仕事に対する満足要因と不満要因を明らかにし、職場環境改善に繋がる支援をしていきます。
講演する後藤研究職員
会場の様子