宗谷のしごと
北国の突端に相応しく、宗谷は冷涼な気候です。
内陸部は宗谷丘陵に代表される山岳や河川に由来する寒暖の差の大きな気候が特徴です。
また、同じ海洋性気候でも日本海側は冬場も温暖な一方風が強く、オホーツク海側は寒暖の差が大きいなど地域によって特性が大きく変化します。
宗谷の気候平均気温と季節の特徴
宗谷の春は海を覆うオホーツク海の流氷が去る頃に始まります。陸地では5月の初旬に積雪が終わりを迎え、山々にはあっという間に彩りの季節が訪れます。
木々が芽吹き終えると間もなく短い夏が訪れますが、宗谷の夏は冷涼です。梅雨の不快感も少なく、避暑には最適だとして人気を集めています。比較的暑くなる内陸部でも朝晩には涼しい風が吹くのが特徴です。また、緯度が高いことから昼間の時間が長く、工夫次第で時間を有効に使うことができる利点があります。
短い夏が去るとあっという間に山と牧草地が色づきます。秋晴れを満喫し紅葉を楽しむ頃には山の頂が白く変わり、人々の暮らしも冬支度へと向かい始めます。
北から寒気団がやってくる時期には、流氷と前後してさまざまな生き物が訪れます。中でもアザラシやクリオネ、ハクチョウなどが有名です。なお、冬場の冷え込みは他の土地と同じく内陸部ほど厳しく海岸部ほど穏やかなのが一般的です。
宗谷の気候冬の積雪と自治体の対策
内陸、またオホーツクと日本海という海洋の東西を有する広大な宗谷エリアの積雪量には地域によって大きな開きがあります。
寒暖の差が大きな内陸では降雨量と共に積雪量も多いです。
一方、海岸部は比較的雪が少なくなっています。
防除雪のシステムは各自治体毎に異なりますが、国道を中心に生活道路に関しては除排雪が頻繁に行われる点は共通です。その他の一般路も広大な宗谷の生活幹線を保持すべく適切な拡幅除雪が行われています。
主要な公共交通機関である鉄路に関してはJR北日本が維持管理しており、豪雪を跳ね上げるラッセル車の勇壮な姿はこのエリアで暮らす人々に多くの安心感を与えています。