

宗谷の酪農は広々とした牧草地を持つ牧場が多いのが特徴です。
令和4年度時点で、農業用の土地は62,342haありこのうち牧草地が90%占めており、道内でも代表的な酪農地帯となっています。
管内の乳牛飼養頭数は、令和4年度で61,888頭、生乳生産量は約302,660tで全道の約8%を占めています。
就農までのステップ
step1 |
適性の見極め ・酪農体験 ・酪農ヘルパー |
step2 |
スキルアップ・資金調達 ・酪農研修生 ・農業生産農地所有適格法人(就職) |
step3 |
就農準備 ・土地・資材・機械 ・働き手・環境整備 |
step4 |
新規就農 |
資金 |
新規就農に必要な資金 ・土地(60ha) 約1,800万円 ・牛舎(40頭規模) 約2,300万円 ・機械(中古トラクター等) 約400万円 ・牛(40頭) 約2,000万円 ・ランニングコスト(年間リース料) 約500万円
|
その他 |
資金調達の方法 一見ハードルが高く見え ますが、市町村等から 農業者として認められ れば国・市町村・JA等 からの資金面や施設面 での支援を受けることが できます。 スタート時に離農者の土地や 施設のリースを受けること も可能です。 |
|
就農後の収入について 搾乳を始めたその月から 固定的な収入(乳価×搾乳 量)を得ることができま す。きちんとした経営計 画があれば、農業の中で も非常に安定的なジャンル です。 |
|
適性を見極め、スキルアップと資金の調達を図り、地域との調和を大切に、着実なステップで成功する新規就農へ。各種支援制度も用意されています。 |
宗谷の酪農の特徴
<放牧が多い>
酪農には大きく分けて、牛を主に牧草地で飼う「放牧」と、牛舎で飼う「舎飼い」の方式があり「宗谷エリア」は放牧による酪農が多く見られます。緑の大地に草を食む牛たち、そんな酪農のイメージ通りの光景に出会えます。
<全道一土地が安い>
広大な経営面積を必要とする放牧主体の「草地型」酪農を可能にしているのは全道でも圧倒的な土地価格の安さ。新規就農の大きなメリットとなります。
<支援が充実している>
研修制度や、助成金、住居の提供など、新規就農に向けてエリア内の市町村、JAによる様々な支援が用意されています。
▲牛の餌やりの様子
▲牧草ロールを作る様子
酪農家に
なるために
北宗谷農業学園Gree”N"Grass
JA北宗谷が新規就農者、後継者支援の柱として行っています。年8~10回の講座を開講。就農間もない農業後継者や新規就農を目指す研修生に各専門分野の基礎的技術や地域活動の取り組み方などについて講座を行っています。
宗谷管内地域担い手推進会議
地域の基幹産業である酪農を支え発展させる人材育成のあり方と、地域関係者から幅広い観点で、創造的な人材育成の仕組みを構築することを目的に関係機関が横断的に連携して担い手の受入やサポートをしています。
宗谷エリア市町村の支援について
宗谷管内の各市町村では、農業支援の各種取り組みをおこなっています。
宗谷管内では、他にも技術習得や金銭的なサポート等、各種支援を行っています。国等の給付金支給対象となる場合もありますので、就農を考える方はお気軽にご相談ください。(※支援施策は地域によって異なります。)
宗谷総合振興局産業振興部農務課 TEL:0162-33-2602
宗谷農業改良普及センター TEL:01634-6-1414
宗谷で酪農を目指す方へ
宗谷管内は、日本の最も北に位置し、冷涼な気候と広大な土地を活かして、
牧草等の自給飼料を主体とした草地型の酪農が盛んです。
宗谷総合振興局では、新たに酪農を目指す方々が、安心して新規就農し、
安定した経営が実現するよう、市町村や農業協同組合と連携して、
様々な支援を行っています。