宗谷地域について
宗谷地域は、北海道の北部(≒てっぺん)に位置するエリアで、利尻島、礼文島を含む1市8町1村から構成されており、西は日本海、東はオホーツク海に面し、北には宗谷海峡を経てサハリンに臨みます。※「宗谷(ソウヤ)」という地名は、宗谷岬の北にある弁天島がアイヌ語で「ソーヤシュマ」と呼ばれていたこと、また、「岸の海中に岩の多いところ」をアイヌ語で「ソ(ショともいう)・ヤ」と呼ばれていたことなどが由来とされています。
稚内市 ”北海道のてっぺん”
人口3万5千人を誇る宗谷エリア最大にして唯一の市。
宗谷地区の行政・経済の中心となっている。
突端のノシャップ岬は日本で唯一、オホーツク海と日本海の両方を望むことができる。
猿払村 ”広大な面積を誇るホタテの王国”
人口3000人に満たない村ながら広大な面積を誇る(8割は原野と湿原)。
湿原には100を超える湖沼があり、観光の名所となっている。
浜はホタテ貝の養殖で栄え日本一の水揚げ量を誇る。
また、広大な原野を利用しての酪農業も盛んである。
浜頓別町 ”ハクチョウの集う町”
クッチャロ湖を有することから野鳥の町として知られ、中でもハクチョウの飛来数は道内屈指。
オホーツク海沿いには雄大な湿地であるベニヤ原生花園が広がる。
また、かつては砂金が採掘できる町としても栄えた。
中頓別町 ”宗谷唯一の内陸のマチ”
宗谷エリアで唯一、海に面していない町。
四方を山に囲まれる内陸性の気候のため、寒暖の差が非常に大きく冬場は全国一冷え込むことも少なくない。
町内には温泉や鍾乳洞があり美しい景観を誇る。
枝幸町 ”毛蟹水揚げ日本一”
宗谷地区の南端に位置し、海と山に挟まれる険しい地形を活かした漁業と酪農の町。
遡上前の鮭や毛蟹の漁獲高は全国でも屈指となっており、特に毛蟹は日本一の水揚げ量を誇る。
更に近年はホタテの養殖でも定評がある。
豊富町 ”雄大な酪農の町”
酪農業が盛んな町で人口の4倍もの乳牛が飼育される。
牛乳そのものが「豊富牛乳」のブランドで知られる他、
近年は町内に多くの加工食品工場も建てられ就農希望者を広く受け入れている。
林業や観光業も基幹産業の一つで豊富温泉は最北の温泉郷として人気。
礼文町(礼文島) ”花に覆われる島”
島内全域を一群一町が占める、宗谷エリア北端の町。
島は南北29km、東西8kmほどで夏場を中心に観光客で賑わう。
「レブンアツモリソウ」という固有種のランをはじめ、
島内には300種類以上の野生の植物が自生し、その中には礼文の名を関するものも多い。
利尻町(利尻島) ”山と海に囲まれた自然の宝庫”
利尻島の西半分に位置する漁業と養殖業の盛んな町。特に「利尻昆布」の名前を冠する昆布の生産で有名。
また、初夏のウニ漁の頃をはじめ夏場は多くの観光客が訪れる。
島の中央にそびえ立つ利尻山が名前(利尻というのはアイヌ語で「高い山がある」)の由来。
利尻富士町(利尻島) ”山と海に囲まれた自然の宝庫”
利尻島の中央にそびえ立つ利尻山の通称「利尻富士」を町名とする、利尻島の東半分を占める町。
漁業に加えて利尻昆布などの養殖業も盛ん。
島内唯一の空港があるためフェリーによる航路の他、空路での渡島も可能。
幌延町 ”大風車群の絶景”
オロロンラインに並ぶオトンルイ風力発電所の他、冷涼な気候を活かした産業が盛んな町。
トナカイの観光飼育や高山植物の栽培なども行う。
町内のいくつかの施設は、最北の国立公園である利尻礼文サロベツ国立公園にも属する。